同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
 夏姉の作りたての朝食をダイニングに運んでいると、春姉がやって来た。ビジネスーツをビシッと着込み、髪は綺麗にセットし、メイクもバッチリ。すでに臨戦態勢って感じだ。


「春姉、おはよう」


「おはよう。ごめんね、いつも手伝わなくて……」


「ううん、いいよ。春姉は出掛けるのが早いんだから」


 そういう私はまだパジャマのままだ。私は小さな出版社に勤めているんだけど、始業時間がよその会社より遅いため、朝はゆっくり出来るんだ。



「いただきまーす」


 春姉が朝食を食べ始めた頃、海さんと冬がやって来た。


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