同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「いただきます」と海さんは言ったものの、納豆を見て固まってしまった。「どうしたんですか?」と春姉が聞くと、「これは……?」と海さんは首を捻った。


「納豆ですけど、まさか知らないとか?」


「いや、知ってる。見た事はある」


 という会話を聞き、


「納豆は朝食の定番ですよ?」と、思わず私は口を挟んでしまった。


「そうですか。私の家では、朝食はいつも洋食だったものですから……」


「そうなんですか? では明日から海さんには洋食をご用意しますね?」


 すかさず夏姉がそう言うと、


「いやいや、とんでもありません。私もみなさんと一緒でいいですよ」


 と海さんは言ったのだけど、


「しかし、これはどうすればいいのか……」


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