同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「見てないのか?」


 なおも陸はそう言った。かなり焦った様子で。


「パソコンの事? 見てないわよ。どうせエッチな動画でも見てたんでしょ?」


「ま、まあな」


 あれ? 否定しないんだぁ……


「おまえさ、黙って入ってくんなよな?」


「ちゃんとノックしたわよ。イヤホンなんか使ってるから悪いんでしょ?」


 私が頬を膨らませ、胸を突き出すようにしてそう言うと、


「そんなの、俺の勝手だろ?」


 と陸は言い返しながらも、なぜか私から視線を外した。


「ねえ、さっきの事なんだけど……」


「あ、あれは俺が悪かった。覗くつもりじゃなかったんだ。信じられないかもしんないけど……」


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