同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「べ、別に……」


「話す時は相手の目を見て話せって、教わらなかったの?」


「うっせえなぁ……」


 陸の態度に私はカチンときて、陸の正面に私が体を移動させた。ちょうど陸の顔の前に、私の胸が近付く格好になっちゃったけど。


「な、何のつもりだよ?」


 陸はまた横を向いてしまった。怒ってるみたいだ。


「なんであんたが怒ってるのよ? 逆でしょ? 裸を見られたのは私の方なんだから……」


「は、裸とか、言うな。怒ってねえし」


「だったら、何で私と視線を合わせないのよ?」


「思い出すからだよ。おまえの、裸を……」


 そう言うと、陸の白い頬がポッと赤くなったのが分かった。


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