同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
 私はそれを見て、陸に裸を見られた恥ずかしさが急激に湧き上がった。


「思い出さないで……」


「え?」


「あの事は思い出さないで。むしろ忘れて!」


「無理」


「だったら忘れさせてやる。こうやって、脳みそ振って……」


 私は陸の頭を両手で掴むと、前後左右に激しく振った。


「ば、バカ、やめろ!」


「うっさい! 忘れろ! 忘れて!」


 抵抗する陸に、私が勢いでのしかかるようにすると、陸の体がグラッと揺れた。


< 59 / 200 >

この作品をシェア

pagetop