太陽に恋をして
――キーンコーンカーンコーン
朝のチャイムが鳴った
『辛くなったら私の方を向きなさいね!』
とても心強い味方が私にはいるんだ
『うん!』
私は力強く返事をした
『お、太陽おはよーう』
“太陽”
その名前を聞いただけで、体が反応してしまう
『おはよーう』
眠そうな、ダルそうな
そんな太陽の返事が頭のなかでリピートされる
『今日は遅刻じゃないんだな』
『まぁー、いろいろね』
……彼女と登校してきたのかな
そうであって欲しくないと願ってしまうのは、太陽に失礼かな