太陽に恋をして
最初の私の席は1番前の窓側
1番前っていうのがあまり気に入らないけれど、窓側が好きだからそれは許せた
私の後ろの席は何故か空席だった
誰なんだろうなって気になったが、気になるだけで調べようとは思わなかった
亜実との口パクの会話を終え、私は外を見た
3階にある教室から見えるのは、少し寂しくなった桜の木
葉桜もあった
『こらっ川原!前を向け!』
先生に怒られ、一度前を向いたけれど、また顔を横に向けて外を見た