お世話
「それでねぇ、今度みんなでカラオケ行くの」
でも、大好きだからこんな風にいろんなことを先生に言ってしまう。
「え、カラオケ行くの?」
「うん、楽しみぃ」
「・・・」
「先生?」
「ダメです」
「は?」
「カラオケなんて危ない。ダメ」
「は、は、はぁー?!」
廊下に響いた私の声。
それにも動揺しない先生の仁王立ち。
「な、なんで?!」
「危ないから」
「みんな行くんだよ!」
「みんなはいい。でも有希夜は危ない」