お世話



先生は朝の私よりムスッとした顔で言った。

「・・・ひどい」

「その日は俺が一日遊んであげる」

「・・・」

「なんでもしてあげるよ」

「・・ほんとに?」

「うん」

「じゃあ、キスして!
 有希夜が一番好きって言って!
 いつまでも焦らさないでよ!」

「お、え、ゆ、有希夜っ」

「お父さんみたいなこと言わないで!」

怒るって怖いよね。

なんでも言えちゃう。

「私は先生が好きなのよ!!!」

「おい!有希!!」

< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop