I am セカンドガール
15分ほど経って伸二が戻ってきた。
「真奈ちゃん。ごめんね」

「いえ、大丈夫です」

普通に話はするけど、いつもとは違う。無理に明るく振る舞っているように見える。

「今日はもう帰りましょうか?」

「えっ。あぁ…」
そう言って店を出た。

やはり、帰りの車の中でも、様子がおかしかった。
どうしたのか聞こうかとも思ったけど、何だか切り出せなくて時間だけが過ぎていった。

光駅に着いた。

「じゃ、今日はありがとうございました」
そう言って降りようとすると、

「真奈ちゃん、もう少し一緒に居てもらえないかな?」

と言いながら、寂しそうに私の顔を覗き込む。

そんな顔をされると、断るに断れない。

「私は別にいいですけど、私と一緒だと、気をつかいませんか?」

「いや。そんな事ないよ」

「じゃ、もう少しだけ」

「うん。ありがとう」
すると、車は静かに走り出した。


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