I am セカンドガール
「うわ〜。綺麗!
手入れされていないのに、綺麗ですよね〜」

「そうだねぇ」

「ここの花たちは、すごいなぁ」

「?………何で?」

「だって、もう枯れててもおかしくないのに、誰の力も借りずに、こんなに綺麗に咲いて、見る人を癒してるから。」

「………………」

「ん?どうしたんですか?」

「いや、真奈ちゃんって不思議な子だね」

「そうですか?
普通だと思いますけど?
私から見れば、貴方の方がよほど不思議な人だと思いますけど?」

「あはは。そう?」

「そうですよ」

「……真奈ちゃん、何があったのか聞かないの?
あっ。俺に興味がないから、そんな事聞かないかぁ」

「いやぁ。そんなんじゃないです」

「じゃ、どうして?」

「誰にだって、聞かれたくない事ってあるし、聞いてほしい時は、自分から切り出すでしょ?
だから、無理に聞かなくてもいいと思うし、それに、どうしたの?って聞かれる事がイヤな時もあるから…
相手が自分の事を心配して、言ってくれてる事は分かってるけど…
だから私は、どうしたの?ってあまり聞かないようにしてます」

「…………そっかぁ」


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