I am セカンドガール
私の携帯は今日も鳴らない

でも、そんな事気にしてはいない

だって、理由は分かっているから

そう、私は俗に言う
二番目の女。

最初の頃はイヤだった。

既に彼の一番目は居て、
私だけの人ではなかったから…

それと同時に、そんな事をしている自分がとてもイヤで、汚く感じた。

私が自分の気持ちを通す事で、悲しむ人がいる…

苦しむ人がいる…


でも、どうしようもない…


彼は私の話に初めて心から耳を傾けて聞いてくれた。
同情もせず

『可哀相』

だとも言わず
『そっかぁ。大変だったんだね』
と私に返した。

そんな人は初めてで

可哀相

という言葉が大嫌いな私はとても嬉しかった。

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