I am セカンドガール
次の日
約束の10分前に行くと
伸二はもう来ていた。
「早いですね。待ちました?」

「全然!」

「だったら、よかったです」

「俺が誘ったんだから、待たせるなんて、有り得ないし、先に来て待つのは当たり前でしょ?」

見た目のわりに、少しはまともなようだ。

「それにしても、真奈ちゃんはいい子だね〜俺の心配までしてくれちゃうなんてさ〜」

「別に、貴方の心配なんてしてません。ただ、人を待たせたりするのが嫌いなだけです」

「まぁ、理由は何でもいいよ。俺が嬉しかったんだから」

「はぁ」
この人と居ると何か調子が狂う。

この笑顔が胡散臭い。

でも、何故か憎めない…。

ご飯を食べている間も伸二は電話と同じように振る舞っていた。
「それでさ…」

ピリリリリ…

伸二の携帯が鳴った。


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