I am ｾｶﾝﾄﾞｶﾞｰﾙ

雨の季節になった。

私は雨が結構好き。

何だか淋しげで、見ていると切なくもなるけど、愛しくもなる…

何より、しとしとと力強く地を打つ音が好き。


雨の季節という事は伸二の誕生日も近い。

でも、一緒に過ごせるなんて思ってはいなかった。


彼女は知らない私の誕生日の時でさえ、伸二を呼び出した。

そんな彼女が伸二の誕生日を祝おうとしないはずがないと思ったから…。

あれから、前にも増して私と過ごす時間より沙織さんと過ごす時間の方が多くなっていったし

連絡も電話が鳴る事の方が珍しくなっていたから…

少しは、私を優先してほしいと言ってもいい所なんだと思う。

でも、その事に腹を立てるのも文句を言うのも面倒に思うようになったから何にも言わなかった。

そして、私が思ったとおりになった。


この頃から
心の中で思っていた事が確信へと少しづつ変わっていったんだと思う。


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