初恋はヤンキーくんと‐Special‐
「あたしだって…っ、大翔相変わらずモテモテだし、友達たくさんできてて置いてかれてる感じするし…すっごく寂しかったし嫉妬しちゃってたんだよ…?あたしだって大翔のこと好きすぎてやばいんだから…!」
もう、なんだか感情がぐちゃぐちゃになっちゃって泣きながらあたしは言った。―――と同時に、
「…うぎゃッ?!」
ぎゅうっと抱き締められた。
「ひ、大翔…!?ここ外なんですけど…!」
「…今日泣いたのってそれが理由?」
あたしの言葉は見事にスルーされて、抱き締められたままそう聞かれた。
「…っそ、そうだよ…?」
恥ずかしかったけど、こくんと頷いたら…、「あー、まじ夕衣可愛すぎる…」なんて呟きが聞こえて、更にきつく抱き締められた。
か、可愛いとか言ってる場面じゃないんだけど…!
……なんて思いながらも赤くなってしまうあたしはきっと重症なんだ…。
本当に大翔のこと大好きすぎて、やばいんだよ…。