初恋はヤンキーくんと‐Special‐
「…なんで公共の場でそういうことするかなぁ//」
昼休みになり、あたしは学校の中庭を歩きながら隣を歩く大翔を見上げた。
「俺らのラブラブっぷりを見せ付けとかねぇと、だろ?」
なんてけらけらと笑ってる大翔。
…大翔には羞恥心というものがないのかっ。
「あ、やべぇ。俺山下に呼ばれてたんだった…夕衣、ちょっと俺行ってくるわ」
(山下は先生のことですっ)
思い出したように大翔がそう言ったから、少し残念だったけどあたしはすぐそばにあったベンチに座って笑って手を振った。
「うん、じゃあこのベンチで待ってるね!」
「おう!悪いな」
そう言い残すと大翔は学校に入って行ってしまった。