初恋はヤンキーくんと‐Special‐
あたしはトイレに篭ってずっと泣いていた。…今大翔に会ったら壊れてしまいそうで。
今の自分の気持ちを大翔に知られて“重い”って思われるのが怖くて。
そう思われるくらいならこんな醜い感情は誰にも言わずにあたしの胸の中だけにしまっておいた方がいいなんてことくらい、分かってるんだ。
全部全部分かってる。
だけど涙は止まってくれなくて―…
大翔、心配してるかなぁ…?優奈ちゃんと…。
………ああ…もう。
あたしが勝手に泣いて逃げてきたのにまた優奈ちゃんにまで嫉妬してしまってるあたしはきっと馬鹿なんだ…。