ブラウン管の中の彼女



「好きだよ」










一番その言葉が欲しかったの――…。


「ホントに?」


「うん、ホント」


よかった―…。


「不安だったよぉ…」


安心した実早は自分の気持ちを吐き出した。


「ずっと不安だったの…祐ちゃんはずっと態度が変わらないし…なんだか素っ気なくて…」


「…ごめん。」


祐ちゃんは申し訳なさそうに謝った。


「キスも…してくれないし…」


「……え…と…それには僕なりの理由が…」


祐ちゃんは頬をカリカリとかいた。


「理由…?」


「そういうの苦手なんだよ…今まで幼なじみとして接してきたのに急にその…キスとか…?照れるというか…」


祐ちゃんの顔は見事に真っ赤に染まっていた。


か…


可愛いっ!!


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