ブラウン管の中の彼女


「祐ちゃん可愛い!!」


「僕より実早ちゃんのほうがよっぽど…」


そこまで言うと祐ちゃんは口をつぐんでしまった。


実早がそんなの許すわけないじゃん!!


「最後まで言って…?」


「っ……実早ちゃんのほうがよっぽど可愛いデス…」


伏目がちに顔をそらしながら言う祐ちゃん。


きっ…


きた―――っ!!


こういう甘い言葉が欲しかったのよおぉぉぉ―――っ!!


もう顔がにやけちゃう♪


「これからは毎日言ってね?」


「……努力します…」


最後に約束のキスを交わし、実早は大満足だった――…。


もう祐ちゃんだあい好き♪♪



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