ブラウン管の中の彼女


「それでKATSUMIさんがモデルを始めるきっかけってなんだったんですか~?」


はい、やっちゃってますよ。


普通に収録、やっちゃってますよ。


さすが実早★


たとえ相手が今すぐ殴り倒したい男でもこうして接することが出来るなんて…。


THE★プロ根性


自分に手を叩いて拍手を送ってあげたい。


「きっかけか…」


樺摘は少し考えているようだ。


「俺の場合はスカウトかな。街を歩いてたら声をかけられてさ。金も欲しかったし丁度良いバイト感覚?」


バイト感覚でやられてたらたまりません。


そうなんですか~と相槌を打って次の質問に移る。


「今後芸能界に戻ってくる予定はないんですか~?」


お前なんか絶対戻ってくんな!!


そう念を送りつつ、爽やかな笑顔を振りまく。


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