ブラウン管の中の彼女
FOURTH*STEP
1
「ま~み~や~君♪あっそびましょ★」
「今、忙しいから後にして」
僕は冷たく切り返した。
「なんだよ。冷たいな…せっかく実早の真似してやったのに…」
「余計な気遣いっありがとう!!」
僕はお返しとばかりに太一の胸にプリントを押し付けた。
「なんだこれ?」
「生徒アンケートの集計結果」
「俺にどうしろと?」
「灘さんに渡してきて」
早く言えよ~と太一は嬉しそうに教室を出て行った。
よし、これで邪魔は入らなくなったな。
僕は今度は資料の束を取り出した。