ブラウン管の中の彼女
何で僕と実早ちゃんが知り合いなのかっていうと…。
それはね?
僕達が幼なじみというやつだからだよ。
実早ちゃんと僕は実はお隣に住んでたりする。
冴えない僕と違って実早ちゃんは昔から可愛かったんだ。
あれよあれよという間に実早ちゃんは芸能人になってた。
今やその地位は不動のもの。
《祐ちゃ~ん♪
今日も早く帰ってきてね!!早く帰ってこないと寂しくて実早死んじゃう~ぅ!!》
「……えっと…なるべく早く帰るね?」
ごめんなさい…
やっぱり僕には理解不能です。
僕は静かに携帯をしまった。