ブラウン管の中の彼女




「実早さ~ん…気持ちはわかるんですけど…」


香川ちゃんは控えめに口を出した。


うふふ♪


笑いがとまんな~い♪





「……そろそろ気持ち悪いのでやめていただけますか…?」




「香川ちゃんのくせに、な・ま・い・き♪」


実早は香川ちゃんの頭にチョップをお見舞いした。


「グスン…ホントのこと言っただけなのにいぃ…」


「実早に反論するなんて百年早いぞ♪」


そう言うと香川ちゃんはズサッと壁まで後ずさりした。


「ふぃぃ~!!やっぱり気持ち悪いですぅ!!」


気持ち悪くて悪かったわねぇ!!


まだメソメソと泣き出す香川ちゃんは本当に面倒くさい以外の何者でもなかった。



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