ブラウン管の中の彼女


迫り方が足りないの!?


もっと胸を押しつけて谷間を見せた方が効果的?


もしかして祐ちゃんは胸の大きい子は嫌い…?


それとも…


芸能人が嫌い…?


そう考えると泣きたくなる。


祐ちゃんに振り向いて欲しくて実早なりに考えた結果が芸能人になることだった。


芸能人になれば一杯注目浴びて、祐ちゃんだって少しは実早のことを気にしてくれるかなあって思った…。


でも…。


祐ちゃんは祐ちゃんのまま…。


なぁにが“芸能界に入れば祐ちゃんの自慢の彼女になれる”よっ!!


ママの…


バカ―――ッ!!


実早はこの場にいないママに思いっきり負の念を送りつけた。


もう、もたもたしてられない!!


今日、実早は…


祐ちゃんを落としますっ!!


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