ブラウン管の中の彼女




「実早と付き合ってたら…普通の女の子みたいにデート出来ないよ?」


「僕はそれでもいいよ?むしろ我慢できないのは実早ちゃんじゃない?」


「実早のファンから恨まれるよ?」


「覚悟は出来てます」


「他の芸能人に目がくらんで浮気しちゃうかもよ?」


「………それはちょっと許せないかも…」


「……嘘だもん」


実早は祐ちゃん以外の人なんか絶対目に入らない。


神様にだって誓える――…。





「福永実早は間宮祐一郎が世界で一番大好きです」




祐ちゃんは実早の大好きな笑顔で微笑んだ。


「僕もだよ」


大好きっ!!


実早は祐ちゃんの首に抱きついた。



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