ブラウン管の中の彼女
苦しいよ…。
胸が詰まって苦しい…。
僕はシャツごと胸を掴んだ。
小さかったはずの想いは月日を経て、堪えきれない想いに変わっていた―…。
実早ちゃん…。
好きなんだ――…。
好きで好きでたまらないんだっ…。
コロコロと笑う姿も
拗ねた瞳も
僕にだけ向けて欲しい。
いつだって傍にいて欲しいのは実早ちゃんだ。
もし僕にもっと勇気があったら――…。
幼なじみという壁を壊す勇気があったなら――…。
この気持ちを受け入れてくれましたか…?