ブラウン管の中の彼女

「んも~実早もバカな子なんだから~!!」


話によると実香さんは実早ちゃんの暴走の後処理をしに来たそうだ。


「祐くんもそう思うでしょ!?社長である私の身にもなれって感じよね~?」


怒涛のマシンガントークの標的は僕のようだ。


「はあ…」


同意を求められても困るんですけど…。


「祐くんがもっと早く実早とくっつけば私の仕事も減ったのに…」


実香さんはふうっと息をつくと、急に僕に責任をなすりつけた。


「みみみ実香さん!!」


そんな~!!


「ふふふ…冗談よ♪」


実香さんの冗談は冗談に聞こえません…。


実早ちゃんの所属事務所の社長でもある実香さんはパワフルで、僕はそのペースにいつも巻き込まれてしまうんだ。




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