ブラウン管の中の彼女


「実早、祐ちゃんに直接振られたら生きていけないよ…っ…。
ずっと片思いしてきたのに…っ…」


実早ちゃんはまた泣き出してしまった。


ごめん。


僕に勇気がなかったから…っ…。






「僕…実早ちゃんのことが好きなんだ…っ…」





震える声。


止まらない動悸。


僕の精一杯の気持ち…。


どうか伝わって欲しい…。


しばしの沈黙の後、ガチャッと扉が開いた。


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