ブラウン管の中の彼女
「実早ちゃん…僕は…「なあんてね♪」
ニヤリと笑う実早の顔が間近に迫る。
「○£%〒#!?」
隙をつかれた僕の唇を実早ちゃんが塞いだ。
「エヘヘ♪しちゃったね!!」
頬を赤く染めた実早ちゃんは僕の腕に絡みついてきた。
もう、どうにでもして…!!
今までの疲労がどっとでたためか、僕の魂は完全に抜けていた―…。
その後――…
2人そろって実香さんのお説教をくらった。
しかも2時間も…。
結局あの放送は実早ちゃんの体当たりの宣伝っということで処理されたらしい―…。
「誰もあれが祐くんのためだけのメッセージとは思わないでしょ?」
実香さんはお説教中にも関わらずこっくりと寝ている実早ちゃんにこめかみをピクピクさせていた。