ブラウン管の中の彼女
「ただいま~」
ひと仕事終えて家に帰ってきた実早は祐ちゃんからの返事を期待していた。
シーン…
家の中は静まり返っていた。
祐ちゃんの家同様、実早の家も両親共働き
祐ちゃん…来てないのかな…?
リビング、キッチン、トイレ…
どこを捜しても祐ちゃんの姿はない。
時計を見るともう6時。
まだ、学校かなあ…?
ひとりでいるのも寂しくて…
実早は念のため軽く変装をすると祐ちゃんを迎えに学校へと歩き出した―…。