ブラウン管の中の彼女

ちらほらと部活帰りの生徒達が校門を出て行く。


あーあ…実早も祐ちゃんと同じ学校だったらなあ…。


そうしたら放課後一緒に帰ったり、祐ちゃんの凛々しい姿を見学しに行ったりするのになあ…。


祐ちゃんと同じ制服を着ている女の子が少し羨ましい。


っといけない、いけない…。


本来の目的を思い出し、目立たないように隠れる。


実早は祐ちゃんが出てくるのを道の角で待つことにした。


早く出てこないかな~♪


わくわくしながら電柱の影から校門をチラ見。


あっ祐ちゃんだ!!


実早は目敏く祐ちゃんを発見した。


「祐ちゃ~「間宮くん!!」


はい?


私が愛しの祐ちゃんに駆け寄ろうとしたとき、校舎の方から女の子が現れた。


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