ブラウン管の中の彼女
翌日―…
実早は大きな決意のもと、早起きをした。
「実早ちゃん…?」
「あっおはよ~祐ちゃん♪」
実早は勢いよく祐ちゃんに抱きついた。
硬直していた祐ちゃんはいとも容易く、実早に捕らえられた。
「実早ちゃん…その制服どうしたの…?」
祐ちゃんは頬をひきつらせながら尋ねる。
「えっ?祐ちゃんの学校に転校するんだよ?」
「冗談だろ―――っ!?」
祐ちゃんの叫びは早朝の住宅街に響き渡った。
こうなったら、祐ちゃんの傍で徹底的に調べちゃうんだから!!
こうして実早と祐ちゃんの新しい学校生活は始まったのでした★