一匹狼ちゃんの恋愛事情
 そんなことが毎日のように続き、1年、2年と時は過ぎていく。

その度に、アタシの親に対する怒りは段々と上がっていく。


ついにその時はやってきた。

また、殴られる、蹴られる。


でも、その日は何かが違った。

アタシの中で、何かが壊れる音がしたんだ・・・。



 「お前なんか、死ねばよかったんだ!」


ひどい言葉が上から降り注ぐ。


アタシは、ずっと下を向いていた。

「・・・れ」

「あ?」

手がワナワナと怒りで震える。

「黙れって言ってんだ!!」



-・・・もう、誰もアタシを止められない。


完全に壊れてしまったんだ。アタシは。




 気がつくと、アタシの周りには床に倒れた親。


-あぁ、そうか。アタシがやったのか・・・。


人生まで壊れたような気がした。

でも、まぁいいか。


「ハハ・・・。ハハハハッ・・・・・・」


狂ったようにアタシは笑い出した-・・・。
< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop