一匹狼ちゃんの恋愛事情
多分運命。
 「ふぁぁぁあぁあ・・・・・・」

今日もイイ天気。

アタシは今日も独り。

孤独感を味わいながら、アタシは教室を出た。


ついさっき受けた科学の授業の担当が、アタシにみんなの分のプリント提出を任せてきたからだ。

あの人、アタシが友達いないこと知ってんのかな。


―・・・まぁ、どうせアタシいつも暇してるからいいけど。


 廊下を歩いてても、誰も声をかけてくれない。

それどころか、みんなしてひそひそ話なんてしちゃってるし。


―この孤独感、ハンパない・・・。


「はぁぁああぁぁぁ・・・」


今日何回目かと思われる大きなため息をついた。



「おぅ!コッチこっち!!オーライオーライ」

視界のすみに、高校生にもなって紙ヒコーキで遊んでる男子たちが映った。


・・・ガキ。


そんなことを思い通り過ぎようとした。



―・・・でも・・・・・・


ドンッ!!


勢いよく吹っ飛んできたひとりの男子が、アタシと衝突した。

神様って意地悪だね。


今一番、人と関わりたくなかったのに・・・・・・。


「うあっ!!ゴメンゴメン!!!」

バラバラになったプリントを、その男子は一緒に拾い集めてくれた。


「・・・・・・・・・」

アタシは無言で立ち上がり、少し重いプリントの束を持って、その場を立ち去ろうとした。


追ってきたりしませんように−・・・。



だけど、アタシってのはつくづく運がないみたい。





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