誘惑Baby
しばらくすると、スーと寝息が聞こえた。
力を緩めて、顔を覗いてみるとすっかり眠ってしまったようだった。
「寝るの、はやい」
なんだか微笑ましくて、髪を優しく撫でた。
前となんら変わっていないが、心が少し近づいた気がした。
以前より、ずっとずっと…心が満たされていた。
「メリークリスマス…」
一言優子に伝えて、安心感のような柔らかな気持ちに包まれながら俺もゆっくり、夢の中に落ちていった。
そんな、幸せなクリスマス………。