誘惑Baby
(く……!!可愛すぎるだろう…?)
喉から声が出そうになるのをぐっと堪えて、頭を撫でるのが精一杯の俺であった。
\優子story/
「嘘だよ…」
そう言って、私に笑いかける陽平は…もの凄くかっこよく見えた。
実際、見とれてしまうほどの整った顔立ちなのだけれど。
頬が熱くなるのを抑えきれず、陽平を見る目を泳がせてしまう。
そんな変化も気づかないほど、陽平は時々愛しそうに私を見つめるのだ。
普段甘い言葉を言わないだけに、その瞳が全てを物語るようで恥ずかしくてたまらない。
飛び出しそうな心臓と、好きすぎる気持ちを抑えるのに必死な私だった。
(結果、2人はバカップルなのである)
ある日曜日の、ある…バカップルの、ある事件であった…。(笑)