誘惑Baby


「じゃあねー」

優子を家まで送り届け、笑顔で手を振る優子に俺も手を振り返して背を向けた。


みんな、そこらへんのカップルはどうしているのだろう。

嫉妬はするのだろうか。

したとしたら、どうしてるのか。


あまり他人に興味がない俺は、今まで付き合った女には感じたことのない気持ちにためらうことしか出来なかった。



次の日、外は雨が降り、今にも大荒れになりそうな天気だった。

朝起きてテレビをつけると、台風が接近しているとニュースでは話題になっていた。


今日は大学が休みなので、ちょうどよかった。

優子は大丈夫かな…。

心配しながらも、ゆったりと家で過ごしていた。




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