fall in love~イケメンがデブスに恋した奇跡~
可愛いクリクリした目
に明奈の顔がアップで
写し出されていた。
こんな間近で
男の顔を見たのは
記憶上、初めてだ。
急いで立ち上がって
1歩後ろに下がった。
「おはよーございます」
寝起きな声で挨拶された。
明「ぉはよ」
かわいこちゃんは起き上がる。
「この前の怪我
治りましたか?」
明「ぅん。絆創膏が
剥げてもうたけど…」
「そりゃ、剥げますよっ」
可愛いらしい笑顔が
明奈に向けられた。
「俺の名前は
錦戸楓介-にしきど ふうすけ-
なんなら、覚えてください」
かえでじゃなくて
ふうって読むがや…。
明「あっ…と~
新垣明奈-あらがき みいな-
漢字は明るいに
奈良の奈で明奈」
楓「あの漢字みいって
読んだり出来るんだ…」
明「いや…確かできない
多分、当て字」
楓「あぁね。
流行りのやつだ」
よく笑う子だ。