俺様キングと天然ちゃん
天然姫は無自覚!?
只今、あたしは隣の奴のせいで………、周りがとてもうるさくて耳が壊れそうです。
「瀬成様ぁ~~~~!!!」
俺様キングぅ~~~!!!
「瀬成様こっち向いてぇ~~~!!!」
俺様キングこっち向かないでぇ~~!!!
「カッコいい~~~~!!!」
たしかにイケメンだけどさ……、
やっぱ…俺様キングでしょっっ!!!
「きゃああああっ!!瀬成様が手を振ってくれましたわ~~~~!!!」
嫌々手を振っていますけど??
「何?あの女!!ちゃっかり瀬成様の隣にいちゃって!!」
…………あ。あたしの事でしたか。
「本当本当っ!!あの女ちょームカつく!!!」
あたしだってこの俺様と居たくて居る訳じゃないんですけどっ!?
「あの女って……更綺璃奈じゃない??」
なんであたしの名前知っているんですか!?
「本当だ。あの女が男子に人気あるの??」
1ミクロンも人気な要素がありません!!!
「でもさ~、眼鏡かけててちょーダサいしない??」
すみませんねっ!!!!
「眼鏡とか地味子かっつぅーのっ!!」
どうせっあたしは地味子ですよ!!
「あんな女のどこが可愛いのか……。眼鏡かけてる時点で可愛くないでしょ。」
だってあたし…可愛くないし。
「瀬成様とアイツは絶対釣り合わないし!」
いくらでも言ってください。付き合ってなんかないもん。
「イケメン王子とブス地味子だよねっ!!」
うわぁ……あたしちょー可愛そうなヒロインじゃんか…。
「男子も見る目ないよね~~!!!」
それには同感。
瀬成の事が気になってチラ見したら……。
とても黒い笑顔で女の子達に手を振っていた。
ちょー怖いんですけどっっ!!??
急に、瀬成が話し出した。