俺様キングと天然ちゃん


中2の時……………、

彼は変わってしまった………。


あたしは、いつも通り彼の教室に行き、一緒に帰ろうとしてた…………。

彼の教室のドアを開けようと、手をかけたら、せーくんの友達の諒摩が「開けないほうがいい」と言われた時に…………、
聞いてしまったんだ…………。

女の子とせーくんの声を…………。
あたしはすぐに、分かってしまった…。


せーくんと女の子がイケナイ事をしてたと
あたしは分かってしまった………。


その現実を受け入れたくなかった………。
夢であって欲しかった……。

どうしても、受け入れたくなくても…受け入れなきゃいけない………現実……。



このシーンを見てしまった事をせーくんには、言えなかった…………。
違う………言うのが怖かった………。


でも、それだけでは済まなかった……。

登下校あたしではない女の子とするようになったんだ………。

悔しかった…悲しかった…苦しかった…つらかった………………けど何より、


こんなあたしが……………、
馬鹿馬鹿しかった…………………。


本当っ…………あたしって…………、
馬鹿だなぁ………。

登下校だけじゃない……、学校内でも色んな女の子とキスをしていた…………。

あたしは、泣く事すら分かんなくなるほど限界だった…………。





でも…………………………、




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