俺様キングと天然ちゃん
「瀬成様だっっ!!!」
「ちょーカッコいい!!」
「彼女にしてほしい~~!!」
……とか色々女の子達が言っている。
みんな、コイツの本当の姿が分かったらどういう反応をするんだろう??
しかし、璃奈は……
「ちょ~可愛いんだけど!?」
「璃奈ちゃんマジ天使っ!!」
「彼氏になりてぇ…。」
とか言われている事に気づいてないのだった………。
「ねぇ……。」
「あ?」
「もう一人にしてくれない??」
いつまで一緒に居ればいいんだよぉおおおお!!! 女の子達にガン見されて怖いんですけどあたしっ!! 早く一人にしてぇえええ!!咲季を早く探したいんですよぉおおおお!!
「はぁ??無理だし。」
「なんで!?」
「なんでって…俺がお前と居たいから。」
キューーーーーーーン☆
コイツは超嫌いだけどキュン☆ってときめいちゃうよっ!!(///)
バスケだったらもう4点は確実に取られてるよ絶対にっ!!いやっ!さっきのは確実にスリー決まったでしょ!?じゃあ、もう5点も取られたって事っ!?
でも……ここは……冷静に……、
「は…はぁ!?意味分かんないしっ!!」
…………対処出来なかった…………。
あたしの馬鹿野郎ぉおおおおお!!!(泣)
「あ。璃奈照れてる。可愛い。」
キューーーーーーーン☆
7点目。
くっそ~~~~!!!!また慣れない言葉を使ってあたしの胸キュン☆を奪いやがって!!
冷静になるんだ!!璃奈!!冷静になるんだ!!!
「可愛くないし。」
よしっ!!冷静に対処出来たっ!!
「照れてたのは本当なんだな?ホント素直じゃないな。……でもそんな所も可愛いけど。」
キュ…キューーーーーーーン☆
バスケットカウントワンスロー!!
………え?嘘でしょ!?
まさに、フリスローの合図が聞こえたかのように俺様が言葉を発した。
「あ。言っておくけど…。俺以外に照れたりするなよ。」
キューーーーン☆
スリーが入ってフリースローまで決めた。
11点目。
コイツはあたしの胸キュンをどれだけ取るんだよ!!! 璃奈!!コイツはただの俺様よ!!優しい王子様でも無い、ただの俺様よ!!
「知らない。知らない。」
ここから早く立ち去らなきゃ、もっと胸キュンを取られる!!
あたしは素早くクラスの確認し、咲季を探し始めた。
あたしは8組まである中の1年5組だった。
「あ。」
あたしは今大事な事に気づいた。
俺様は何組かを見るのを。
「あぁーーーーっ!!失敗した!!咲季のクラスも見るのを忘れてた!!」