恋する手のひら
体育館の中は熱気がすごい。
さすがに三回戦ともなると応援も熱が入ってる。
着いたときはまだ前の試合が行われていて、タケルたちの出番までだいぶ時間があった。
タケルを見かけたので話しかけると、彼はいつも通りで大して緊張もしてないみたい。
これなら今日の試合も大丈夫かな、なんて安易な私。
「坂本」
二人で話していたとき、後ろからタケルが声をかけられた。
振り返ると私たちくらいの男の子が立っていて、その顔はどこかで見たことがある。
「先輩!
来てくれたの?」
タケルが満面の笑みを浮かべて彼に駆け寄る後ろ姿を見て思い出す。
そうだ。
去年のバスケ部のキャプテンで、確か武内先輩。
彼はタケルをすごいかわいがってくれて、タケルも懐いてたっけ。
さすがに三回戦ともなると応援も熱が入ってる。
着いたときはまだ前の試合が行われていて、タケルたちの出番までだいぶ時間があった。
タケルを見かけたので話しかけると、彼はいつも通りで大して緊張もしてないみたい。
これなら今日の試合も大丈夫かな、なんて安易な私。
「坂本」
二人で話していたとき、後ろからタケルが声をかけられた。
振り返ると私たちくらいの男の子が立っていて、その顔はどこかで見たことがある。
「先輩!
来てくれたの?」
タケルが満面の笑みを浮かべて彼に駆け寄る後ろ姿を見て思い出す。
そうだ。
去年のバスケ部のキャプテンで、確か武内先輩。
彼はタケルをすごいかわいがってくれて、タケルも懐いてたっけ。