恋する手のひら
中学生時代、ううん、もっとずっと前に秀平に会いたかった。
ダメだな、私。
初めは付き合えるだけで夢みたいに幸せだと思ってたのに、それだけじゃ満足できなくなってる。
どんどん欲張りになってる。
ページをめくると、アルバムに貼られていなかった写真が落ちた。
拾った写真を見た瞬間、慌ててそれを戻してアルバムを閉じた私を見て、秀平は不思議そうに首を傾げる。
「何?」
「何でもない」
私は慌ててアルバムを背中に隠す。
だってそれは秀平と希美ちゃんのツーショットだったから。
一瞬見ただけだけど、あんなにかわいい子を見間違えるはずない。
手を繋いだ初々しい写真。
冬服だったからクリスマスかもしれない。
秀平たちは中一のときに付き合い始めたって言ってたから、別れるまでゆうに三年間、一緒に過ごした時間があるんだよね。
クリスマスも誕生日も、三回も一緒にやったんだから写真くらいあったって当然なのに、何を今さら動揺してるんだろう。
ダメだな、私。
初めは付き合えるだけで夢みたいに幸せだと思ってたのに、それだけじゃ満足できなくなってる。
どんどん欲張りになってる。
ページをめくると、アルバムに貼られていなかった写真が落ちた。
拾った写真を見た瞬間、慌ててそれを戻してアルバムを閉じた私を見て、秀平は不思議そうに首を傾げる。
「何?」
「何でもない」
私は慌ててアルバムを背中に隠す。
だってそれは秀平と希美ちゃんのツーショットだったから。
一瞬見ただけだけど、あんなにかわいい子を見間違えるはずない。
手を繋いだ初々しい写真。
冬服だったからクリスマスかもしれない。
秀平たちは中一のときに付き合い始めたって言ってたから、別れるまでゆうに三年間、一緒に過ごした時間があるんだよね。
クリスマスも誕生日も、三回も一緒にやったんだから写真くらいあったって当然なのに、何を今さら動揺してるんだろう。