恋する手のひら
突然の告白
秀平のことで言い合いになった日から、何となくタケルと気まずいムードが続いてる。
バスケ部の練習試合が近いために朝練や放課後も延長練習があるとかで、登下校が一緒にならなかったのは天の助けかも。
だけど、試合が終わってしまえばそうも言ってられなくなった。
今までずっと一緒に通ってたんだもん。
朝いつも通りに家を出れば、彼の家の前でちょうどタケルと出会ってしまう。
「───よお」
「お、おはよう」
思わず声が上擦る。
落ち着け、私。
「練習試合、どうだった?」
私が聞くと、タケルは気まずかったのが嘘みたいに、普段通り笑ってピースサインを出した。
「当然圧勝」
その屈託ない笑顔にホッとする。
だって。
秀平だけじゃなくタケルまで失うなんて、そんなのせつなすぎるから。
バスケ部の練習試合が近いために朝練や放課後も延長練習があるとかで、登下校が一緒にならなかったのは天の助けかも。
だけど、試合が終わってしまえばそうも言ってられなくなった。
今までずっと一緒に通ってたんだもん。
朝いつも通りに家を出れば、彼の家の前でちょうどタケルと出会ってしまう。
「───よお」
「お、おはよう」
思わず声が上擦る。
落ち着け、私。
「練習試合、どうだった?」
私が聞くと、タケルは気まずかったのが嘘みたいに、普段通り笑ってピースサインを出した。
「当然圧勝」
その屈託ない笑顔にホッとする。
だって。
秀平だけじゃなくタケルまで失うなんて、そんなのせつなすぎるから。