恋する手のひら
側にいたい
「もうすぐ夏休みだから、みんなの活気がすごい」
昼休みの学食で、私はカレーライスを載せたトレーを持って席を探しながらつぶやいた。
テーブルの上に情報誌を広げて夏の予定を決めてる人たちがちらほら。
「いいよなー。
こっちは休んでる場合じゃないのに」
バスケ部はこの夏、念願叶ってインターハイに出場するため、毎週のように練習試合が控えてる。
一方、早々と負けたテニス部の私はそろそろ受験勉強にシフトチェンジしなきゃいけないんだけど、タケルたちが勝ち進んでる間くらい高校最後の夏を楽しみたい。
今年の会場はたまたま隣の県だし、応援に行くつもりでいた。
辺りを見回していると、秀平と希美ちゃんが目に入ってきた。
それもそのはず。
希美ちゃんが大声で秀平を責め立てていたから。
昼休みの学食で、私はカレーライスを載せたトレーを持って席を探しながらつぶやいた。
テーブルの上に情報誌を広げて夏の予定を決めてる人たちがちらほら。
「いいよなー。
こっちは休んでる場合じゃないのに」
バスケ部はこの夏、念願叶ってインターハイに出場するため、毎週のように練習試合が控えてる。
一方、早々と負けたテニス部の私はそろそろ受験勉強にシフトチェンジしなきゃいけないんだけど、タケルたちが勝ち進んでる間くらい高校最後の夏を楽しみたい。
今年の会場はたまたま隣の県だし、応援に行くつもりでいた。
辺りを見回していると、秀平と希美ちゃんが目に入ってきた。
それもそのはず。
希美ちゃんが大声で秀平を責め立てていたから。