アサガオ

 「どうぞ」



 振り向くと、あのさびしそうな友達が立っていた。


 「水を、ください」


 友達は水をゆっくりみっちゃんの口に近づけた。


 みっちゃんは水を飲んで、涙を流した。


 「みっちゃん、みんなのどが渇いてるよ。飲ませてもらえるとうれしいよ」


 みっちゃんは思った。


 お婆ちゃんをもっと手伝ってあげればよかった、赤ちゃんも、女の人も、男の子にだってかわいそうなことした。


 「かわいそう・・・・・・?」



 さびしそうな友達の言葉を思い出した。


 「みっちゃん、わたしも、水がほしいな」









 目の前にいるさびしそうな友達は、友達の名前は・・・・・・














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