石川啄木の歌を読む (1)

12.ひと塊(くれ)の・・・


ひと塊(くれ)の土に涎(よだれ)し
泣く母の肖顔(にがほ)つくりぬ
かなしくもあるか


 夫(つま)亡くし
 独り暮らしを望む母
 土と遊びつ花に語らう
 (一郎)'04.1.15

 ひとくれの土なき所
 すき間さえあれば根付いて
 芽を出す草よ
 (一郎)'06.9.6

 団塊の世代は
 定年を迎え老後の生活に
 定職を持つことのなかった私は
 なんの人生設計もなく無年金者
 自業自得と己を笑う
 [ 一郎 ] '08.4.26


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