石川啄木の歌を読む (1)
15.飄然(へうぜん)と・・・
飄然(へうぜん)と家を出(い)でては
飄然と帰りし癖よ
友はわらへど
飄然とただ飄然とあるがまま
生きて行きたし
流れる雲よ
(一郎)'04.1.18
家出した二十歳の夏に
ふるさとも友も捨て去り
己自身も
(一郎)'06.9.9
飄々と生きている人がいた
北国に住む石の彫刻家だった
人の家で食事をよばれた
そのお返しに病衣や学校で彫刻を教えていた
飄々と硬い石を刻んでいた
[ 一郎 ] '08.4.30