石川啄木の歌を読む (1)
19.いと暗き・・・
いと暗き
穴(あな)に心を吸(す)はれゆくごとく思ひて
つかれて眠る
貧しさの少年の日白亜なる
館で遊ぶ
夢見て眠る
(一郎)'04.1.22
いと暗き道を進みし
この国は
過ちををまたくり返すのか
(一郎)'06.9.13
横になり目を閉じればいつのまにか
眠っている
有り難いことに不眠を知らず
眠れずに夜更かししたのは
もう三十年も前のこと
今宵も十時になったら楽しく眠ると
しよう
[ 一郎 ] '08.5.12