石川啄木の歌を読む (1)
21.こみ合(あ)へる・・・
こみ合(あ)へる電車の隅(すみ)に
ちぢこまる
ゆふべゆふべの我のいとしさ
快楽の扉の前で縮こまり
道たがえずと
心に誓う
(一郎)'04.1.24
ある教授
痴漢行為で逮捕さる
自制できぬは自己への甘え
(一郎)'06.9.15
バスに乗ると席が空いていても
立ったままでいる
混み合ってくるとどうせ席を
譲ることになる
どうぞお座りくださいと
言われる年になっても
けっこうですと断るつもりだ
嫌味な年寄りになるのかもしれない
[ 一郎 ] '08.5.13